小声練習のメリット・デメリット

2023/05/17

べっぴんヴォイスメソッド

小さな声で歌の練習をするメリットは、
安定した、よく通る声が出せるようになること。

小さな声と言っても、
囁くような、内緒話をするような声で練習するのではありません。

小さい声だけれど、息の音だけでなく、歌詞がきちんと聞き取れる、
そんな声で練習することが大切です。

正しい練習をしているかどうかの目安は、
歌っている時に、お腹が固くなっているかどうかです。

姿勢を整え、腹式呼吸で息を吸い、しっかりお腹に力を入れて、小さな声で歌う。
これだけで、安定したよく通る声が出せるようになります。

少しお腹が辛いと感じる練習ですが、とても効果的な練習なのです。

実は、安定したよく通る声を出すためには、
大きな声で歌う練習をすれば良いと勘違いしている人が多いのです。

正しい発声で大きな声を出して練習ができれば良いのですが、
怒鳴るような大きな声で練習すれば、当然、喉を痛めてしまいます。

一生懸命練習しているのに、喉を痛めてしまっては、元も子もありません。

正しく発声した小さな声で練習すれば、喉を痛めることなく、
より早く効果的に、安定したよく通る声が出せるようになるのです。

安定したよく通る声が出せる、ということは、
お腹からしっかり声が出せる、ということなのですから、
吐き出す息の量を自由に調節し、
大きな声も無理なく出せるようになる、ということなのです。

だから、小声で練習することは、声を出す基本練習にもってこいなのです。

でも…

どんなことでも、慣れてくると形、基本が崩れてしまうことがよくあります。
小声練習も例外ではありません。

冒頭で、お伝えしたように、小声練習で使う声は、
お腹を固くして歌詞が聴き取れるように出す小さな声です。

この声の出し方は、お腹が結構辛い…

人は、辛いことは避けたい生き物ですから、
きちんと確認していつもりでも基本の形が崩れて、
お腹を固くすることを忘れてしまうのです。

残念なことに、小さい声は、
お腹を意識しなくても簡単に出すことができるのです。
今までできていたのだから、
きちんとできているだろうと錯覚しやすいのです。

小声練習は、
安定したよく通る声を出せるようになるというメリットがありますが、
できているという思い込みから、
お腹の使い方を忘れやすいというデメリットもあります。

一人だけで練習していると、その落とし穴にはまりやすいので、
定期的に専門家に確認してもらい、
最大の効果を得られるよう練習できると良いですね。
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